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2009-09-20(Sun)

「  」(それ)を魔法と呼ぶならば ~序章~

ほぼ一ヶ月半ぶりの更新ですね(汗
うにゃー、すごく忙しかったです(泣
ちょっと落ち着くんで、更新ペース速めたいなと思ってみたり。

では、予告どおり。オリジナルを少しずつ書いてますので、それを載せていこうかなと。。
今回は序章。大体5話くらいで終わるかな~と思ってますが、もしかしたら、分量が増えるかもです。。


「  」(それ)を魔法と呼ぶならば ~序章~
この世界には、たった一つの魔法がある。
それは、どこにでもあるありふれていて、
でも、誰も見たことがないもの。
奇跡にもなり、悲劇にもなる、そんな不思議な存在。
それを、私たちは「  」と呼ぶ。


朝の歩道橋。いつも通りの通い道。
思考の纏まらないまま、無意識的に歩いていく。
登校。それは学生にとっての日常であり、平穏であり、監獄である。

監獄で日常。そして平穏。何たる矛盾。
だけど、そんな矛盾にも気づかず、僕たちは唯々その日常を執行する。

朝っぱらからこんな意味のないことを考えているのも、高校生特有だろうな、と何となく考えながら、歩く。空の天気とは裏腹に、学校に行くという行為が憂鬱だった。

「はぁ」

思わず溜息がでる。この頃めっきり寒くなってきたと思っていたが、吐く息も何処となく白かった。

「はぁ」

本日2度目。いや、もしかしたらもっとかもしれないが、自然と溜息がでる。別に何か嫌なことがあるわけでもなく、強いて言えば今日のテストくらいなのだが、それでも、いつもどおりの日常というのがつまらない、何故かそう思えてしまう。
何かスリルを求める。非日常を求める。リスクを求める。
部活にしろ、行事にしろ、それはどこか普段の日常からの乖離。非日常の入り口のようなものだ。一時の充足とその後の脱力。そんなことを幾度となく行い、それもまた日常となっていく。日常と非日常のスパイラル。高校生とは、どこか破綻的なのかもしれない。
と、どうでもいいことをつらつらと考えてみた。
答えは出ないし、出す気もない。ただの暇つぶしだ

と、そんな意味のないことを考えていると、後ろから何やら叫び声のような、呻き声のような声が聞こえてきた。

「おぉ~~~~~はぁ~~~~~~~よぉぉぉぉ~~~~~」

声に反応して振り向いた瞬間、

「ふぎゃ!!」

突っ込んできた何かに吹き飛ばされていた。
豪快に尻から着地する僕。痛みに耐えながら、突っ込んできたものを見ると、女の子だった。
というか、友達だった。

「あれ?なんでそんなところで座ってるの?」

って、あなたが吹き飛ばしたんでしょうが!!
と豪快には突っ込まずに、

「いてててて、いや、ほらそんなに僕強くないから、いきなり突っ込まれたら、こけちゃうよ」

「う、ごめんなさい」

謝りながら手を差し伸べてくれたので、素直に助けてもらう。

「いやー、ごめんごめん。朝からこうちゃんに会えたからさ、うれしくなっちゃって、てへ♪」

そんな笑顔で言われたら、怒れないじゃないか。
彼女の名前は、『日向 智恵』、登場の仕方からも想像がつくように、底抜けに明るい。もう、悩みとかないんじゃないかと思うくらい、いつも笑っている。
で、こうちゃんというのが、僕のあだ名で、本名は『倉井 幸喜』。名前の一部をとってこうちゃんという訳だ。

「で、ちーちゃん、ほんとにそれだけ?」

何気なく聞いてみる。

「んにゃ、まあ、うれしくなってっていうのが3分の2くらいで、後はまあ、何だかこうちゃんがため息ついて、不幸せを撒き散らしてたから、元気にしようかなと思って」

笑顔でそう言ってくる。ちーちゃんの狙い通りにさっきの突っ込みと今の笑顔で、溜息をついていたときの僕の気持ちはいつの間にかどこかに去っていた。

「ありがと、ちーちゃん」

お礼をいう。ちーちゃんは、僕をいつも和ませてくれる。
場所や場面が変わっても、これもまた日常。まあ、それを感じるのは僕だけじゃないんだけど。

「じゃあ、行こうか!!」

そう言いながら走っていくちーちゃん。あ、ちーちゃんというのは、彼女のあだ名で、僕はいつもそう呼んでいる。

「うん」

そう答えてちーちゃんの後を追う。さっきまでの憂鬱な思いは消え、今はこのいつも通りな朝を楽しんでいる。


学校に着くと、ちーちゃんの周りには女子生徒達が集まってくる。

「おはよ~」

「おはよ~~」

ちーちゃんはやさしい。ちーちゃんは明るい。ちーちゃんは元気。
そして、

「あれ、みーちん、何か元気ないね。どうかした?」
ちーちゃんが一人の女生徒に声をかける。

「うーん、いや、実はね……」

その生徒はちーちゃんに相談をしだす。
そう、ちーちゃんはすごく気が付く。
みんなから愛され、みんなの人気者。

ちーちゃんにとって、日常はとても輝いているんだろうな、彼女の笑顔を見てそう思う。それがうらやましくもあり、そんな彼女を側で見れるという幼馴染という立場を少しうれしく思った。

「さて」

僕は友達と話しているちーちゃんから離れて、自分のクラスに向かう。

「おう!幸喜!おはよ!!」

教室に入ると、真っ先に大声で呼ぶ声が聞こえる。声の主は、これまたいつも通り。
窓側の後ろの席から僕に手を振っている。どうせその前の席が僕なんだから、行ってからでいいのに、何でそんな大声で。

「おはよ、繁人」

僕は自分の席に近づきながら、返答した。

「今日は夫婦登校じゃないのか!!」

またも大声で叫ぶ繁人。というか、それ言うためにわざと大声で言ってないか?
周りから、くすくすと笑い声が聞こえる。僕は少し恥ずかしくなりながら席に座る。
だけど、実はこんな光景もいつも通り。最初はいつも一緒に登校する僕たちに好奇の目を向けていた人も多かったけど。もう何だか慣れたって感じだ。繁人もそこはわかってて、それでいて、そんな日常をいつも繰り返している。

「いや、今日は、またいつもの『相談事』みたいだったから、先にこっちにきた」

そう答えると、繁人も納得したようだった。

「ありゃ、やっぱもてるねぇ」

はっはっはっ、と気持ちよく笑いながら、そう言ってくる。

繁人とは高校になってからの友人だが、こういった清々しさはとても好きだ。

繁人と話していると、相談事が終わったちーちゃんも加わってきて、朝の暫しの団欒が始まる。そうしている内に、時間は過ぎていき、チャイムがなり、退屈な時間が始まる。
本当にいつも通りの日常。だけど溜息はでない。まあ、これから始まるテストには、溜息を付きたくなるけど。





完全に日常パートですね。
学園ものの王道的な流れを意識しましたw
ここからどう崩すか、それとも崩さないかが作り手としては楽しみです(ぉ
といっても、プロット自体はできあがってるんですけどねw まあ、それ通りに進むかも果てしなく疑問ですが。。

次回は、この頃読んだ本の感想とかを間に挟みつつ、ひっそりゆっくりと更新していきますw
では、この辺で。。

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